幼少期に水痘(すいとう、水ぼうそうのこと)に感染するか、水痘ワクチンを打って一度でも体内に水痘ウイルスが入ってしまった場合、ウイルスは死滅することはなく体内に残っています。普段は自分の免疫で抑え込んでいる状態となります。しかし、疲労やストレスなどで免疫が弱った場合に水痘ウイルスを抑える力が弱まるために水痘ウイルスが増殖し左右のどちらかの神経に沿ってブツブツと痛みが出てきます。放置しておくとブツブツが増えてきて痛みがきつくなってきます。痛みが強いほどその後の痛みが継続する期間が長くなることが多いです。
水痘ウイルスの抗ウイルス薬(バラシクロビル、ファムシクロビル、アメナメビル)を内服することで水痘ウイルスの増殖を抑えます。
痛みが強く生活に支障をきたす場合は痛み止めを内服することで生活しやすくします。
後遺症の痛みは2,3か月程度で収まってくることが多いようです。高齢の方は長い方もおられます。
現在では帯状疱疹の予防としてワクチンがあります。水痘帯状疱疹ワクチン、帯状疱疹ワクチン‘(シングリックス)の2種類があります。
帯状疱疹ワクチン(シングリックス)の方が効果、持続期間共に長く強力と考えられています。ご希望の方はお気軽にご相談ください